「薄光」。夜明け前の闇の中にうっすら見えた希望の光。障害児の親たちは、自分たちの手で設立にこぎ着けた法人に、薄明の光、「薄光会」と名付けました。「我が子たちが命を輝かせて生きてほしい」、そう願いを込めた豊岡光生園の暮らしの拠点は、その後、親の思いとともに引き継がれ、参集する仲間たちのニーズにそって、通所の事業所、グループホーム、特養と、多様に展開していきました。いま、私たち役職員は、新たな時代を迎え、困難を抱えた多くの人たちが、安心して暮らすことができ、心豊かな地域づくりに励む人たちと共に自分らしく輝ける、そんな拠点となる社会福祉法人を目指しています。
役職員一同
紫 | 法人立ち上げ時の「薄光会」のそもそもの名前の由来 「夜明け前の闇の中に、うっすら明るくなっていく光のイメージ」 |
黄 | 未来への希望 |
赤 | スタッフの情熱 |
緑 | 利用者の安寧な生活と人生を望んで |
前文
かけがえのない「いのち」を生きる人たちの尊厳を守る
私たちは、障がいや高齢など様々な困難を抱える利用者一人ひとりが、命輝く存在であることに思いをこめて、それぞれの意志、生活、人生に脈打つ「いのちの尊厳」を守ります。すべての人が等しく持っている
それぞれの愛おしい「自分の世界」
利用者それぞれの意志、生活、
人生に関わる支援・介護者の自己覚知
利用者が抱える多様な困難に対応するための
支援・介護従事者の力量とチーム力
良い支援、良い介護をするための
信頼性を確保する職場風土
地域社会と共に生きる
私たちは、私たち自身が地域の一員であり、地域福祉の担い手であることを自覚するとともに、多様な困難を抱える利用者が、地域の一員であり、地域と共に生きていく存在であることを決して忘れず、ひとりも疎外されることのないよう、地域に暮らすすべての人たちと繋がり、関わり合える「地域づくり」を推進します。2013.9.18 作成完了
2013.9.28 第224 理事会、第55 評議員会における承認・同意を経て発効
「共生」のための価値意識を求めて
私たちは、様々な困難をかかえる利用者一人ひとりも、私たち自身も、その他多くの人たちも、一人として排除しない「あたりまえ」の基本的価値を探し求めます。それが「共生」「共感」の根っこだと信じます。「生活者」として接する
私たちは、利用者を自分たちとまったく同等な一人の「生活者」として接します。分けることができない一個の人間として
私たちは、利用者を一人のトータルな人間と捉えます。決して自分たちの業務分担や役割や、専門分野ごとに区分けしてしまって、一部分しか見ないという誤りは犯しません。固有の流儀、固有な理由を受け止めることから
私たちは、利用者一人ひとりの行動や所作に固有の流儀や理由があることを理解し、あるいは 理解しようと努め、受け止めることから関係づくりを始めます。本人との直截な対話をこそ
私たちは、言語、非言語を問わず、あらゆるコミュニケーション手段を駆使して、まず利用者本人と直截に対話をします。一般化された理屈を単純に当てはめて決めつけることはしません。生きてきた歳月に向き合う
私たちは、利用者一人ひとりが歩んできた固有の歴史に思いを馳せます。そのことが利用者の人生に深く関わっているのだという自覚を促し、尊厳を冒さない有力な方法だからです。それゆえ、生きてきた歳月の長さと真摯に向き合います。違う人生、違う経験、計り知れない意味を知る
私たちは、自分自身の人生・生活経験の範囲で得た「知見」しか、持ち合わせていないことを理解します。今見えること、自分が判断したことがすべてだと思い込まないようにします。私たち自身の知見では、計り知れない利用者の行動や所作の意味が隠されていることがあるか らです。「素敵」を見る
私たちは、利用者を欠点から見てしまう自分自身を戒めます。利用者の素敵なところを見出す資質を養います。利用者への称賛を忘れません。それぞれの世界を広げる
私たちは、様々な困難を軽減し、利用者一人ひとりの世界が可能な限り広がる「お手伝い」をすることが仕事の本分であることを理解します。私たち自身の思いや派生的な業務をその本分よりも優先することはしません。裏付けある支援・介護を忘れない
私たちは、利用者の家族や多くの人々に説明ができないような支援・介護をしません。十分な裏付けを持つ支援・介護が行えるように、不断の努力をします。代弁者、翻訳者たれ
私たちは、地域の人たちに対して、すぐれて利用者の代弁者になれるよう、利用者本人との関係性を深め、置かれている困難な状況を進んで理解し、利用者の「思い」の翻訳者であろうと努めます。心は熱く、頭は冷静に
私たちは、対人援助職のプロであることを自覚します。「心は熱く、頭は冷静に」を心がけます。感情丸出しの態度、行動はしません。気づき・着想・振り返り
私たちは、日々の業務、自分自身の支援・介護、気づき、着想を、常々振り返ります。日々の業務が「作業」となり、なんとなくこなしている状況には陥らないよう自分を戒めます。「こうすればもっと良くなる」が活力の源
私たちは、自分自身にとって慣れ親しんだ業務のパターンに安住しません。利用者のそれぞれの世界についての気づき、課題に対する認識、利用者との信頼関係の深まり、改善への着想こそが、この仕事の醍醐味であり、自分自身への活力の源であることを忘れません。職場風土づくりは力量のたね
私たちは、一人では良い仕事ができないことを肝に銘じます。相談し合い、支え合い、協力してチームとしての力量を高め、自分自身の力量も高めていける職場風土づくりに最大限努めます。2013.9.18 作成完了
2013.9.28 第224理事会、第55評議員会における承認・同意を経て発効
年月 | 内容 |
---|---|
昭和51年06月 | 千葉県内在住の重度知的障害者の親達で、成人施設を作る会を発足させる。 |
昭和54年10月 | 社会福祉法人の認可を得る。 |
昭和55年07月 | (財)日本船舶振興会、千葉県その他の助成により、知的障害者更生施設「豊岡光生園」定員40名を建設し開園する。 |
昭和60年03月 | (財)日本船舶振興会、千葉県その他助成により豊岡光生園を増設し、定員60名とする。 |
平成02年06月 | (財)日本船舶振興会、千葉県その他助成により知的障害老人と痴呆老人のための特別養護老人ホーム「三芳光陽園」を建設し、定員50名、ショートステイ4名で開園する。 |
平成06年04月 | 特別養護老人ホーム「三芳光陽園」デイサービス事業を開始する。 |
平成06年12月 | 三芳村勧修院に薄光会の墓所を整備する。 |
平成08年10月 | 国及び千葉県等の助成により知的障害者通所更生施設「鴨川ひかり学園」を建設し、定員30名で開園する。 |
平成16年04月 | 国及び千葉県等の助成により知的障害者通所更生施設 「湊ひかり学園」および「デイサービスセンター湊ひかり学園」を建設し、「湊ひかり学園」定員20名、「デイサービスセンター湊ひかり学園」定員15名で開園する。 |
平成17年04月 | デイサービスセンター湊ひかり学園において、児童デイサービスを定員10名で開始する。 |
平成18年10月 | デイサービスセンター湊ひかり学園から地域活動支援センターへ移行する。 |
平成18年12月 | 障害者の地域での生活を支援するため、千葉県からの助成により富津市海良に共同生活介護事業所「COCO」を定員6名で開設する。 |
平成19年03月 | 日本財団からの助成により三芳光陽園の改造、改修を行う。 |
平成19年12月 | 富津市豊岡の職員寮を改造し、共同生活介護事業所「MOMO」を定員6名で開設する。 |
平成20年04月 | 千葉県の補助金をいただき、富津市湊に自立生活訓練棟「のどか」を開設し、定員5名で重度知的障害者の自立生活訓練を始める。 |
平成21年01月 | 千葉県の補助金をいただき、豊岡光生園に作業棟「Try&Dream上郷」を建設する。 |
平成21年04月 | 旧東京電力湊営業所を賃借し、生活介護事業所「太陽(ひ)のしずく」を開設する。あわせて、法人本部機能も移転する。自立生活訓練事業を終了し、ケアホーム「のどか」定員6名で開設する。ケアホーム「勝手の家」定員4名、「ほのか」定員6名、「あけぼの荘」定員6名を開設し、ケアホーム6棟体制となる。 |
平成21年07月 | 相談支援事業所「相談支援センター天羽」を開設し、富津市より相談支援事業の委託を受ける。 |
平成24年12月 | 豊岡光生園改築改造工事が着工する。 |
平成25年05月 | 安房圏域の共同生活介護事業所「ひなたホームズ」が県に認可され、南房総市千倉町に「おくにあん」定員4名で開設する。 |
平成25年12月 | 鴨川ひかり学園生活介護事業を定員40名に、太陽のしずく生活介護事業を定員35名に増員する。 |
平成26年04月 | 豊岡光生園改築改造工事が完了し、全室個室7ユニットの事業所として竣工する。 |
平成28年04月 | 太陽(ひ)のしずくにおいて放課後等デイサービス「チームどろん子」を定員10名で開始する。湊ひかり学園の「クレヨン」と合わせて2事業所となる。 |
平成29年10月 | ひなたホームズ2棟目「まるあんホーム」を南房総市安馬谷に定員5名で開設する。 |
令和02年04月 | 相談支援事業所「相談支援センター天羽」の名称を「ほうきぼし」に変更する。 |
令和02年06月 | 多機能型事業所「あおいそら」を定員20名(生活介護14名、自立訓練(生活訓練)6名)で開設する。 |
令和03年04月 | 「ほうきぼし」が富津市より、基幹相談支援センター事業を受託する。 |
生きよ わが子たち
二人の重度心障児とともに
二人の重度心障児の親として一度は絶望の淵に立ちながら、苦悩を超えてみずから成人施設建設をめざすに至るある夫婦の手記。障害者が生きてゆくことを拒む現代社会と福祉政策の遅れに対する痛烈な問いかけがある。
鈴木 栄/鈴木喜代子 著今すぐ読む
生きよ 仲間たち
大地に刻む“人”の文字
前著「生きよ わが子たち」で、二人の重度心障児の親として苦悩を訴えた著者が、同じ仲間たちと協力し、成人施設“薄光会豊岡光生園”の建設にいたる険しい経過をつづり、真の福祉とは何かを鋭く問う。
鈴木 栄 著今すぐ読む
光はバスに乗って
成人心身障害者施設 豊岡光生園の四年
心身障害児二人の父親である著者が、自身が創立した精神薄弱者更生施設社会福祉法人薄光会「豊岡光生園」を舞台に、職員たちと重度心身障害児者たちが奏でる未完成変奏曲を描いた著書。「同じ人間だぞ」という在宅重度障害児者たちの無言の叫びを、共に生きる連帯感を失いつつある日本社会に対する警鐘としたいという願いが込められている。
鈴木 栄 著今すぐ読む
特別養護老人ホーム
介護地獄、介護戦死、介護心中、介護にまつわる悲惨さばかりが伝えられる時代である。だが、本来は、介護とは思いつめながらやるものではないと著者は言う。特別養護老人ホームを運営して13年、職員たちは何を思い、どう対応してきたか。老人たちはいかに生き、いかに死んでいったか。現場の日常をありのままに伝えながら、介護の本質を明らかにする。
鈴木 栄 著今すぐ読む
定 款 | |
定款細則 | |
2024年(令和6年)度事業計画 | |
当初予算 | |
2023年(令和5年)度事業報告書 | |
計算書類 | |
附属明細書 | |
財産目録 | |
監事監査報告書 | |
役員名簿 | |
役員等報酬に関する規程 |